人権・人格・真剣さ : 家庭教育で学習障害をもつKと共に学んできたこと
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概要
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本論は,学習障害を持つKとその家族が,「障害」と向き合ってきた経過を報告するものである。母親は,Kが学齢期を迎えた時から,Kの人権・人格を保障することを訴え続けてきた。また,家族全体が,母親のその姿勢に共感し,時々の課題に取り組んできたものである。Kと家族は,障害と向き合うことで,社会で生活するために必要な姿勢を学んできている。その中で,家庭教育・医療機関・情緒障害児学級・学童保育所といった他機関との連携を取ってきたことで,K自身が,自分のもつ社会的な障害と真剣に向き合ってくることができつつある。また,日常生活(家庭教育)の中で,一つ一つ取り組んできたことから,Kのもつ学習障害をどうとらえ,向き合ってきた経過を明らかにする。
- 2001-02-09