不登校の研究 : 教師・親の望ましい支援のあり方
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概要
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筆者は,教育は一般に子どもの自立をはかることを目的にしていると考える。自立は与えられるものではない。子ども自身が自立するのである。そのためには,自立をするための意欲が必要である。その意欲を持つことができるような援助をすることが,教師・親の役割ではないだろうか。本稿では,不登校児への支援の視点から,そこにアプローチしてみることを試みた。その結果,文献でとりあげられている事例やその考察に学び,子どもの心を理解して,不登校児と親・教師の信頼関係の形成,「自己に価値を見出す」心の居場所づくりが,不登校児の自立への意欲につながるのでないかと考えた。その根底には不登校児の心に寄り添うということがあり,これは,すべての子どもとの関わりに共通するものだと考える。
- 北海道教育大学の論文
- 1998-02-10