自閉症児の社会自立に関する事例研究 : 養護学校中学部の指導と就職後の継続指導
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概要
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本論は,社会自立を目指した自閉症児Y君について,北海道鷹栖養護学校中学部での3年間と卒業後の2年半の取り組みから,自閉症児が社会の中でどのような力が必要とされ,養護学校教育で留意すべき点について検討を加えたものである。その結果,自閉症児が就労し,生活していく上での要件を8点に整理した。(1)基本的生活習慣は早い時期に身につけること。(2)将来を見通して指導すること。(3)できる場面を一つ一つ拡げること。(4)やる気を育てること(5)新たな環境で繰り返しでてくる課題に一つ一つていねいに取り組むこと。(6)職場の理解を得ること。(7)卒業後も継続して指導すること。(8)卒業後の自立への取り組みを学校教育にフィードバックすること。
- 1998-02-10