発達障害児の音楽指導 : ミュージック・ムーブメントによる実践
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概要
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自らのからだを開放し,全身を動かすことによって,子どもたちが「音・音楽と仲よくなること」を願い,我々はミュージック・ムーブメントの実践を試みた。特殊学級での実践の中でミュージック・ムーブメントは,その効果を発揮し子どもたちと我々に楽しい時間を共有させてくれた。ここでは,3名の自閉的傾向の子どもたちの様子,かかわりの経過を中心に10回の実践授業について報告する。 18名の集団の中で,友達や指導者とかかわりをもちながら,3名がそれぞれ模倣活動や音の変化にたいする反応がスムーズになり,活発になるとともに,わずかながら創造的な活動もみられるようになった。子どもたちがどんどん変化し,生きいきと動く様子をみてミュージック・ムーブメントは「今後の実践に,ぜひいかしていきたい」と確信させるものであった。
- 1994-03-10