問題行動を肯定的に受け入れることでコミュニケーション行動の形成を試みた一事例 : 年長自閉症とのかかわり
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
)ある自閉症児の問題行動,この場合は,名札への『こだわり』であるが,それを抑制するのではなく,受け入れることで子どもの気持を受け止め,筆者との間に特殊なコミュニケーションを発展させた。名札への『こだわり』を共有することによって名札との関わり方に変化をもたらし,加えて幾つかの状況を差し狭めることによって名札との関係を間接化するように努めた。また,その行動の調整の「支え」の形成に留意し,コミュニケーション行動の高次化を図ることで『こだわり』からの切換えの可能性を追及した。1年間という極めて限られた実践で中途半端なものではあるが,経過を整理し報告する。
- 北海道教育大学の論文
- 1992-03-31