液滴の体積検出法に関する研究
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概要
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防除用農薬, 特に液剤の噴霧量を正確に測定することを目的として, 噴霧液滴の体積を測定する方法について研究を行った。噴霧液滴の体積は, 一般的には, スライドグラス上の油滴中に噴霧粒子を捕集し, 顕微鏡下で直接に, 或は, 写真撮影を行った後, 拡大投影して測定した粒子の直径から, 計算によって求める方式が使用されている。本研究では, 噴霧液滴の体積を直接検出する二つの方式を開発し, 比較・検討を行った。検出方式のうちの一つは, ノズルから飛来する液滴の衝突を検出する方式であり, もう一つは, 淡紅色透明のブロム・フェノール・ブルー溶液が水に出会うと深紅色から濃青色に変化することを用いて, 照度の変化として捉える方式である。両方式とも噴霧液滴の体積を直接検出する事が可能であったが, 照度の変化を捉える方式の方が可能性が高いと考えられる。