同一企業内の就業形態の違いによる形態,有気的能力および血中脂質の比較

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概要

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同一企業内における就業形態の異なる座業群と現業群とを対象に, 形態, 最大酸素摂取量および血中脂質並びに血糖値を比較検討し, 以下のような結果を得た。1)身長は両群でほぼ同程度であった。しかし, 体重および体脂肪率は座業群が有意に大きく, その値は同年齢の日本人の標準値を上回っていた。2)最大酸素摂取量は現業群が有意に高い値を示した。座業群の最大酸素摂取量は厚生省の示す維持目標値をかなり下回る値であった。3)串大酸素摂取量および体脂肪率と血中脂質並びに血糖値との関係は, 従来の研究結果を支持するものであった。また, 総コレステロールは両洋間に差は認められなかったが, 中性脂肪および血糖値は座業群が高値を示す傾向にあった。一方, HDLコレステロールは現業群が有意に高い値を示した。以上のことより, 同一企業内における就業形態の違いがもたらす身体活動量の差が, 体重, 体脂肪率, 最大酸素摂取量および血中の脂質並びに血糖値に影響を及ぼしているものと思われる。

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