『祝本狂言集』(以下「祝本」と略称)は、成立年代や筆者はともに不明ながら、永井(一九八七)の紹介によれば、内容的には天正狂言本と虎明本・天理本との中間に位置する、流派分化以前の狂言の姿を残す貴重な台本と見られる。 ...
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