珪藻遺骸群集の推移からみた沖積低地における海退過程の類型化
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概要
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珪藻遺骸群集の推移に基づくと, 海退に伴う淡水化のプロセス及びその後に形成された地形は, およそ次の8つの系に大別されることがわかった。(1)「内湾-干潟-沼沢湿地-谷底平野」系, (2)「内湾-湖沼-沼沢湿地-谷底平野」系, (3)「内湾-漸移帯-陸域」系, (4)「内湾-干潟-沼沢湿地-後背湿地」系, (5)「内湾-河成堆積物-旧河道」系, (6)「内湾-河成堆積物-自然堤防」系, (7)「内湾-三角州-陸域」系, (8)「内湾沿岸-湿地」系。これらの海退系と海成層上限高度との関係を検討したところ, 海成層上限の認定に適している地形条件のところは, 沖積低地に開口している谷底平野の奥部から中央部にかけての地域, 後背湿地, そして台地に近接する, かつての内湾沿岸であることが明らかとなった。また, 海成層上限高度から推定される古奥東京湾当時の海面が到達し得た最も高い位置は, +3.75〜+4.4mと推定された。
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