はじめに ベルクソンの哲学の履歴は、或る意味でカント的な「図式(scheme)」を放棄するところから始まったと言えるのではないか、というのが、本論におけるわれわれの展望である。カントの第一批判にとって、図式とは、概念が感性の与件を包摂するための媒介である。 ...
筑波大学哲学・思想学系