1970年代の経済変動理論(とくにマクロ不均衡理論)の展開において問題点として残されたことは、そこでは企業の在庫調整が考慮されていないことと共に、産出量、雇用量などの集計量が経済主体の最適化行動とは独立に、漠然とした市場の力によって決定されるということであったといえる。 ...
筑波大学社会科学系助教授