『資本論』第三巻第五篇は、内容のうえからみると前半(第二一-二四章)の利子論と後半(第二五-三五章)の信用論にわけられるといってよい。後半の信用論の中心課題は貨幣資本の蓄積が現実資本の蓄積に対して与える影響を明らかにすることに向けられており、マルクスは冒頭の第二五章を信用制度の考察のために割いて、 ...
筑波大学社会科研究科大学院生