中途視覚障害者のリハビリテーション過程に関する研究 ; リハビリテーション指導員・盲学校教員からみた失明告知の現状と意識
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概要
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中途失明者に失明を告知することがリハビリテーションの訓練を開始するためにきわめて重要であることは、視角障害リハビリテーション関係者らによって度々主張されてきたが、未だ改善の兆しを見ていない。その阻害要因が中途失明者に関与する専門家間における告知の現状と意識の差異のなかに潜在する可能性があり、本研究においてそれを追求することを目的とした質問紙調査結果の比較検討を行った。調査対象者はリハビリテーション指導員と盲学校高等部教員であった。眼科医に対して行った同様の調査結果との比較から、主に次のことが明らかになった。①三者に共通して、失明告知がなされているという回答が非常に高い率で得られた。②リハビリテーション指導員・盲学校教員は、ショックが大きくても明確さや情報提供力を備えた告知を望み、眼科医はショック緩和のために曖昧な告知をする傾向が見られた。③三者の連携は未だ不十分であり、リハビリテーションに対する共通理解の促進の必要性が示唆された。
- 筑波大学の論文
- 1999-04-08
著者
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