Rhizoctonia solani Kuhn の菌核形成に及ぼす栄養源の影響(農学科)
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概要
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Rhizoctonia solani Kuhnの菌核形成におよぼす微量要素, 炭素源, 窒素源およびそれらの濃度の影響を検討した。CaおよびFeイオンの添加は菌核形成に明瞭な影響をおよぼさなかったが, Znイオンの添加は, C-14菌株において著しく形成を阻害した。供試した大部分の炭素源は菌核形成によく利用されたが, アラビノースおよびイヌリン区では菌糸は良好に生育したにもかかわらず菌核は形成されなかった。また, 2糖類のラクトース区では, C-14株において殆んど形成が認められなかった。マニトールおよびグリセリン区においては菌糸の生育自体悪く, したがって, 菌核も全く又は殆んど形成されなかった。窒素源については, アンモニア態より硝酸態の方が, 概して菌核形成に適するという結果が得られた。菌核形成量は炭素源濃度に比例して増加した。しかし, 炭素源を一定にして窒素源濃度を高くしても, 0.1%以上の添加は形成量に殆んど影響をおよぼさず, 一個当たりの菌核量の減少をもたらした。
- 琉球大学の論文
- 1979-12-11