都城市における降水の酸性沈着物に関する考察
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概要
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都城市において,1991年1月から1997年12月(1994年5月を除く)の7年間に降水を月ごとに採取し,降水のpH,降水量および降水中の主な酸性酸化物質である硝酸イオン,硫酸イオンの濃度を測定した。7年間のpHの平均値は4.82,硝酸イオン,硫酸イオン,非海塩性硫酸イオンの各平均濃度はそれぞれ0.99,3.63,3.42(mg/l),各イオンの年間沈着量はそれぞれ1148,4394,4112(mg/m^2・y)であった。環境庁の調査による全国の平均値と比較すると,硝酸イオンの濃度および沈着量は平均値に近く,硫酸イオンおよび非海塩性硫酸イオンの濃度および沈着量は全国の平均値を上回った。硝酸イオンの沈着量は,硫酸イオンの沈着量に比べ相対的に増加の傾向がみられた。降水中の硫酸イオンは,9割以上が非海塩性硫酸イオンであった。降水の低pH化に硝酸イオンの寄与は小さく硫酸イオンの寄与が大きいことが認められた。また,pHは春季から夏季に低くなり,硝酸イオンおよび硫酸イオンの沈着物は,春季から夏季に増加することが明らかになった。
- 都城工業高等専門学校の論文
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