北海道におけるナミダタケ被害の特長と防除指針
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概要
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北海道におけるナミダタケ腐巧被害について10年間調査してきた結果から,被害発生の根本的原因は,木構造のうち,とりわけ床下の空間部分が菌が生育を支えるような充分湿潤な状態になることによることが判った。この湿気(水分)は,屋根のすが漏れ,水道管の結露,床下の高さの過小,床下の換気不良などの原因によって建物内に持込まれる。湿気の除去や適当な床下の換気をすることに加えて床組み材の防菌処理をすることは,将来,二度とナミダタケ(乾腐菌)による被害を繰返さないための安全を確保するうえから不可欠なことである。
- 北海道東海大学の論文
- 1988-03-30
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