南極昭和基地を中心とした嫌気性菌の分布(英文)
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概要
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南極大陸の昭和基地を中心とした地域の土壌から,193株の有芽胞偏性嫌気性菌(clostridia)を分離した.そのうち155株を11菌種に同定できた.C. perfringens, C. bifermentans, およびC. sordelliiの順に多数分離された.C. sporogenes, C. plagarum, C. paraperfringens, C. septicum, C. tertium, C. cadaveris, C. butyricumおよびC. felsineumは少数分離された.人や動物によって汚染され難い地域からもclostridiaが多く検出された.南極土壌中のclostridiaの分布および特徴を日本の土壌と比較した.1)日本の土壌からは検出されてないC. sordelliiおよびC. paraperfringensを南極土壌から多く分離した.2)南極土壌中の菌数分布は好気性菌より嫌気性菌の方が多く,日本の土壌と逆であった.3)抗生剤の感受性試験のうち, tetracycline系に対して南極土壌からのclostridiaは,対照菌株に比してより感受性であった.
- 国立極地研究所の論文
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