スピッツベルゲンのNy-Alesund地域における植生の植物社会学的研究(英文)
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概要
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スピッツベルゲンのNy-Ålesund地域において, 維管束植物と蘚苔地衣類から構成された植生を植物社会学的に解明した。特に, これまで優占種に主体をおいた植生単位の抽出がなされていたが, 本研究では種の結びつきと適合度に基づき, さらに表操作ではコンピューターを使用することによって, 興味ある植生単位を識別することができた。識別した植生単位は, 1. Saxifragetum cernuae KOBAYASHI 1994 prov. : a. Subass. of typicum, b. Subass. of Orthothecium chryseum, c. Subass. of Leptobryum pyriforme, d. Subass. of Cetraria delisei. 2. Dryadetum minoris HADAC 1946em. KOBAYASHI 1994 : a. Subass. of Racomitrium lanuginosum, b. Subass. of Lecanora epibryon. 3. Xanthoria elegans communityの2群集と6亜群集, および1群落である。これら植生単位について, 種組成, 生態, 分布などの記載を行った。さらに, これら植生単位については, 類似度の指数から相互関係を分析して, 植生単位と種組成および立地の関係を明らかにした。
- 国立極地研究所の論文