11,000トン型新砕氷艦について
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概要
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1979年4月, 日本政府は, 「ふじ」の輸送能力の限界と老朽化を考慮して, 南極地域観測支援のため, 新しい後継艦を建造することを決定した。新砕氷艦は, 「ふじ」に比べると大きさで約2倍, 軸馬力で約3倍であり, 砕氷能力は, おおよそアークティッククラス4と見積もられる。本艦は観測隊員等60名, 貨物1000トンを昭和基地に輸送する能力をもっており, CH-53級輸送用ヘリコプター2機とOH-6級偵察用ヘリコプター1機を搭載する予定である。推進装置としては, ディーゼルエレクトリックAC-R-DC, 3軸推進方式が採用されている。宙空, 海洋, 生物, データ処理等5つの観測室が設けられ, 種々の洋上観測作業をすることができる。本艦の初の南極行動は, 1983年末に予定されている。
- 国立極地研究所の論文