乱流境界層のスーパーレャの構造(第2報)
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概要
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圧力こう配のない乱流境界層の外側近くの間欠的な乱流領域を,定温度・直線型熱線風速計を用いて調べた.二組の熱線とあたらしい乱流検出器を用いて,流れが乱れであるか乱れていないかを比較することによって,流れの瞬間的な条件を決定することができる.二組の矩形波を一致させるパルス計数による方法を用いることから,2点間の間欠性の相関関係を測った.スーパーレヤの高さについての相関関係の測定は,スーパーレヤがどのように広がっているかについての示唆を与えてくれる.X-Z軸での相関関係の分布からスーパーレヤの三次元の広がりの状態が明らかにされた.これらのことから考えるに,スーパーレヤの突起の形は,流れ方向にわずかに引き伸ばされた.中すぼみの押しつぶされた楕円体である単双曲線面からなり,それらは,たくさんの群像からなっていて,その先端は乱れていない部分に巻き込まれるような形で食い込んでいる.
- 宇宙航空研究開発機構の論文