超低周波磁波の観測
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概要
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上層における磁気流体波についてはその発生および伝達機構が必ずしも明らかでないので直接観測を行なうためセシウム磁力計を5回にわたって打上げた.1回目は装置の試験のためもあり感度を下げてあったが1,000kmまで動作した.2回目はほぼ全領域で動作したが,他の3回は種々の障害のため部分的にしか結果が得られなかった.観測の結果約100km の高度では大体±4ガンマの磁場変化が,200kmでは±2ガンマ,400kmでは±1ガンマの変化があった.しかしこのような変化は地上での観測値と比較してあまりに大きすぎるので磁気流体液と結論することは困難である.おそらく装置が不安定となったかあるいは電磁層内の何らかの不均一性によるものではないかと思われるが更に観測を続けないと確定的なことはいえない. 観測装置詳細についてものべてある.
- 宇宙航空研究開発機構の論文