VLF帯における電離層内雑音電波の観測結果
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概要
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VLF帯における電離層内の雑音電波の性質を解明するため,1963年12月以来,10回以上のロケット観測が行なわれ,高度約340kmの間で,0.5Kcより10.0Kcまての雑音電波の観測に成功した.観測は強度を知るための狭帯域観測と,周波数の時間的変化変化を知るための広帯域観測について行なわれ,広帯域他測の場合同様,狭帯域観測でもホイスラーを検出できることが見出された.地上との同時観測から,その観測点で最も普通な分散を持つホイスラーは,その観測点の近傍で電離層を突き抜けていると考えられる結果が得られた.またL-3-2(ブースタ)号機によって,05, 1.0, 1.5および3.5 Kcの周彼数で,その周期かスピンおよびプレセッションに対応すると思われる,強い周期性雑音が観測され,これらはイオン静電波によって生じたものとして解釈されている.しかし結論を得るには更に観測を続けると共に,発生機構を説明するための理論が必要である.
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