観測ロケット(K-10-11号機)の姿勢制御
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概要
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観測ロケット(K-10-11号機)に塔載した三軸姿勢制御装置は昭和50年9月24日に飛しょうし,好成績をおさめた.観測目的に応じた姿勢センサを使用して姿勢制御系を構成できるように計画してある.この系は三つの部分からできている.1)姿勢センサ,零位置附近で適当な感度を持ち,±5Vで飽和する特性を持ったピッチ,ヨーおよびロール誤差電圧を出力する.2)姿勢安定エレクトロニクス:3個のレートジャイロとサイドジェット1基ずつをON-OFFする出力を発生する制御電子回路を持ち,バングバング制御方式で機体姿勢を不惑帯内に保持する.3) H_2O_2サイドジェット:機体後端に6基の推力300grのサイドジェットがあり,2基はピッチ制御に,4基はヨー/ロール制御に使用する.中央部にある.推力2.3kgの2基のサイドジェットはロケットの約2 rpsのスピンを止めて三軸姿勢制御を始めるためのデスピントルクを発生させる。本稿には飛しょう実験結果を示してあり,太陽およびX線星観測が満足に行われた.
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
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東口 實
東京大学宇宙航空所究所
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東口 實
東京大学工学部境界領域研究施設
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東口 實
東京大学宇宙航空研究所
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佐藤 忠直
東京大学宇宙航空研究所
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細川 繁
東京大学宇宙航空研究所
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佐藤 忠直
東京大学宇宙航空所究所
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細川 繁
三菱プレシジョン株式会社
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