Significance of R-R Interval Histograph
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概要
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1977の報告にひき続き, 今年は長距離走者68名, 一般成人男子10名を被験者として, R-R間隔ヒストグラフの意義について検討した.1.種々なR-R間隔ヒストグラフを平均R-R時間(T_1), 最大ばらつき時間(T_2), 最大頻度(F)の因子に分けてみると, 頻度(F)が極めて高く, T_2が短かい(Type I), Type IよりFが小さく, T_2も長い(Type II), 極めてT_2が広がる(Type III), 2つのヒストグラフが認められる(Type IV)に分けられ, これらのTypeは統計的にも独立したヒストグラフであった.2.T_1とT_2の関係は, T_1が1.1secまではT_2にほとんど変動はない.しかし, Type IだけはT_1とT_2が正比例的な傾向を示した.1.1sec以上のT_1時間ではいずれのTypeにもT_2の延長傾向が認められた.3.T_1と安静時心拍数との関係は高いが, T_2では低いことがわかった.4.一昼夜にわたり, T_1とT_2の日内変動を観察すると, T_1とT_2には同期した変動が認められ, 睡眠時のT_2時間は0.3secから0.5secまで, T_1も1.0secから, 1.35secまで延長した.5.この時間は丁度血圧低下と一致し, T_2時間と收縮期血圧の間には拮抗関係が認められた。6.運動時のT_1,T_2時間の変動では, T_1は心拍数変動と平行した変化を示すが, T_2は回復期に安静時の146%にも延長した.7.これらの結果から, 特に安静時心拍数の低下には限界があり, T_2時間がこれを示す要因であると思われた.
- 東海大学の論文
- 1979-03-31