<論文>ローベルト・ヴァルザーの散文作品における表現の諸相
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在残されているローベルト・ヴァルザーの作品は,そのほとんどが短い散文作品である。しかし,その他に数は少ないが,詩,戯曲,長編小説などもみられる。そして,それぞれのジャンルの作品は,彼の生涯のそれぞれの時代に,あるまとまりを見せて発表されているように思われる。彼が1898年に文学界に登場したとき,携えてきた作品は6編の詩であった。その後,1899年から1900年に書かれたとみられる4編の小戯曲がつづき,それから1902年に発表された『フリッツ・コッハーの作文』に代表される散文作品が現れ,それ以後,大半の作品は散文によって書かれることになる。ここでは,ヴァルザーが表現手段として散文を選んでから,その散文による創作の軌跡を辿ってみたいと思う。
- 2003-03-20
著者
関連論文
- R.ヴァルザーの方言劇「池」をめぐる問題点
- ローベルト・ヴァルザーの散文作品における表現の諸相
- グリム童話とその時代
- ベルリン三たび
- ベルリン三たび
- ローベルト・ヴァルザーの初期Dramoletteについて
- ローベルト・ヴァルザーの散歩道 : 終焉の地ヘリザウを訪れて
- R.ヴァルザーの童話劇について
- ローベルト・ヴァルザーと短型文学
- 《放蕩息子》寓話とローベルト・ヴァルザー
- R.ヴァルザーの作品における《散歩》のモチーフ