成長期ラットのリボフラビン代謝に及ぼす飼料タンパク質レベルの影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
幼若ラットを用いてタンパク質量, B_2量の異なる4種の飼料を投与し27日間飼育した。その体重変化および尿, 肝臓, 腎臓, 血液中のB_2量を測定した結果, 以下のことが判明した.成長は高タンパク質飼料群, 対照飼料群でよく, 低タンパク質飼料群では著しく低下し, B_2欠乏飼料群ではさらに下まわった。2.肝臓中総B_2量は投与タンパク質量に比例して高タンパク質飼料群で最も高く, 次いで.対照飼料群, 低タンパク質飼料群の順であり, B_2欠乏飼料群で最も低い値を示した。3.肝臓におけるFADの分解と分解酵素活性は比例し, 高タンパク質飼料群で最も高く, 次いで低タンパク質飼料群の順であった。4.腎臓中総B_2量の各群間における差は肝臓ほど顕著ではなかったが, 低タンパク質飼料群と高タンパク質飼料群でFADの分解が目立った。5.血液中総B_2量はB_2欠乏飼料群で最も低く他の3群間では有意な差が認められなかった。6.尿中への総B_2排泄量は高タンパク質飼料群, 低タンパク質飼料群とも日数の経過に伴って上昇し, 三型B_2量においては両者ともFAD, FMNの排泄割合が高かった。7.飼育27日間のB_2出納と蓄積率においては低タンパク質飼料群で低く, 次いで高タンパク質飼料群の順であった。
- 東海学園大学の論文
- 1986-07-20
東海学園大学 | 論文
- 椅子回転直後における閉眼と開眼の呼吸循環応答の比較
- 美杉村水没地区歴史調査報告
- 3.山村の基礎構造についての調査(雲出川上流域の自然と文化 : 美杉村の「生活と文化」予報)
- 尾張藩草莽隊始末攷
- English HumouristsにおけるThackerayの意図