<報告>実存的自己についての学習
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概要
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現代の教育は,知に重点が置かれるあまり,十分に人間として機能するのに必要な,感覚する自分,体験する自分に,親も教師も注意を払わないことが多い。つまり実存的体験と意識的自己の一致に注意が払われていない。看護教育のように全人教育を必要とする教育にあっては,注意を払わねばならない視点であると考える。この視点を考察する資料として,こゝこ筆者の係わった事例を紹介した。この事例は,十分に人として機能できず,自己を閉ざし,自己実現と反対の方向を生きでいた学生が,そのようにならざるを得なかった過程と,それからの回復をどのように果したかを示していると考える。
- 千葉大学の論文