<原著>臨地実習における指導上のポイント
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概要
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臨地実習指導上問題があったと感じた指導場面,及び学生の認識を発展させることができたと感じた指導場面を研究対象とし,先ずプロセス・レコードを再構成した。次いで,その教授-学習過程を分析し,その中にひそむ論理をとり出す作業によって,臨地実習における指導上のポイントを次のように取出すことができた。(1)学生の立場を追体験しつつ学生の言動を手がかりにしてその認識を浮き彫りにし,学生の立場からその認識を発展させる事が臨地実習指導の基本である。(2)学生の看護の認識を発展させるためには,学生の認識に潜む矛盾を学生の言動という事実をもとに探し出し,看護一般論にそって方向づける事が必要である。