本学学生の体力特性について : 運動部所属学生と非運動部所属学生との比較を中心に
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概要
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1 文部省報告と本学非運動部所属者学生の体力を比較した結果,本学々生は身長,瞬発力は優れているものの,筋力,柔軟性が劣っていた。2 本学運動部所属学生と非運動部所属学生を比較すると,運動部所属学生は柔軟性を除くすべての項目に優れていた。3 本学運動部所属学生と大阪成蹊女子短期大学・東京女子体育大学の体育科学生を比較すると,本学運動部所属学生は瞬発力,敏捷性,柔軟性が劣っていた。4 本学の運動部間の体力を比較すると,次のような特徴が見られた。(1) テニス部は筋力(背筋力・握力(右)・握力(平均))の項目に高い数値を示した。(2) バスケットボール部は持久性(12分間走)の項目に高い数値を示した。(3) バレーボール部は形態(身長・体量),瞬発力(垂直跳び),敏捷性(反復横跳び),柔軟性(伏臥上体そらし)の項目に高い数値を示した。(4) ソフトボール部は柔軟性(立位体前屈),筋力(握力(左))のそれぞれの測定項目に高い数値を示した。(5) 剣道部は,全体に低い数値であった。5 本学々生において体力水準の優れた者は,いずれの測定項目についても良い成績を示した。6 本学々生の体力をA・B・C群間で比較した結果,伏臥上体そらしを除くすべての項目においてA・B・C群順で優劣を示しその結果は,55年入学の学生の体力と同様の関係が見られた。このことから運動の継続性が各体力要素に大きく貢献していることが認められた。7 昭和62 ・ 63年と昭和55年入学の学生の体力を比較した結果,運動部所属学生は,過去の学生より瞬発力,敏捷性,筋力は優れているが,柔物|生は劣っていた。また,非運動部所属学生のB群は柔軟性が,C群は瞬発力は優れているものの筋力,柔軟性が劣っていた。このことから,現在の学生は筋力,瞬発力は増加しているものの,柔軟性の低下が著しく,今後の体育指導にとって,考慮しなけれはならない点であろう。
- 1990-03-20
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