<研究ノート>日本における国際マーケティングに関する一考察 : 日本の消費者行動
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概要
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日本のマーケティングを理解するためには, 日本人がどの様にして, マーケティングを国内及び国外で管理しているかを理解する必要がある。従って, このような調査をする場合, 他の社会のマーケティングを調査する時の様に, あるがままの姿の日本の消費者を中心に理解する事がまず必要であろう。ここで述べているマーケティングとは社会での必要性, 要求を調査し, 予測し, そしてそれを商品とサービスに反映させる経過の事である。特に消費者行動調査に関しては, 誰がその製品を購入するかと言う事と, それ以上に何故その製品を購入したかと言う事に, より重きをおき, 解答を求めている。消費者行動は又, 製品がどの様にしてその社会に宣伝され, 伝達されるかということも調査の中核となるものである。はじめの調査結果では日本の消費者は西欧の消費者と違って, 消極的であるがゆえに独得の市場中心的態度になると示唆している。この消極的の意味は, より静観的で直観的であると言う事である。このことは日本で西欧的な宣伝が失敗する理由を説明することにもなる。西欧の市場では宣伝は実際的で説得性の強いものである。だからこれは十分に購買の引き金となるのである。しかしながら, 日本での消費者はこのアプローチでは購買に結びつきにくいので, それよりむしろ, 製品自体を消費者に対して違う方法で市場に出してしまった方が効果的である。直接にか, 又はデパートを通じての個人的な売買の利用, つまり反抗的なものよりも先行的なアプローチが必要なのである。また, 別の見地から日本の社会は, ある面で西欧よりも結合力があり, 均一していることが分かる。これは本来その社会自体がグループ的行程の状態からの産物であるからである。この事は, 例えば, 個人の反応を求める市場調査にとってむづかしい問題を与える場合もあるが, 逆にそれは製品が市場を通じ, 別々に普及できるという特徴も示すことになる。従って, より正確に, 人々は先行マーケティングを, そのグループごとに考慮し, 輸出製品のような製品に対しても, 成功するまでグループ中心で動かなければならないことになる。また, 別の調査結果からは日本社会の組織と構造が変化していることがわかる。生活様式の調査では, 35歳以下の購買者行動細分化はそれ以上の年代と著しく異なっている。そしてそのグループは西欧の消費者のモデルにまったく近くなってきている。
- 神奈川大学の論文
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