好酸球性白血病細胞EoL-1におけるミ***ペルオキターゼによるチロシンニトロ化能の解析
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概要
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原著論文好酸球性白血病細胞EoL-1におけるミ***ペルオキシダーゼ(MPO)によるチロシンニトロ化能を解析した.方法は,EoL-1細胞を酪酸添加培養し好酸球様細胞に分化誘導した.Eol-1細胞中のニトロチロシンを検出し,それぞれの過酸化水素および亜硝酸イオン存在下の遊離チロシンのニトロ化を測定した.EoL-1細胞は酪酸誘導で増殖阻害を受け,培養9日目に好酸球顆粒の形成を認めた.ペルオキシダーゼ活性は酪酸誘導3日目より認め,培養期間に伴い増加したが,この活性はシアンにより抑制された.酪酸誘導EoL-1細胞は過酸化水素および亜硝酸イオンの濃度依存的にチロシンのニトロ化能を有し,好中球の6倍,好酸球と同等の強さであった.酪酸誘導EoL-1細胞ではEPOではなく,MPOが誘導された.酪酸誘導の有無に関わらずEoL-1細胞ではPMA刺激でスーパーオキシドならびにNADPHオキシダーゼは検出されず,好酸球とは異なり注意が必要と思われた
著者
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