多局所網膜電図の2次核の起源に関する研究
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概要
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原著論文多局所網膜電図(MERG)の二次核成分の起源を明らかにする為,ネコの視神経乳頭周囲網膜の熱凝固が網膜の組織学的所見とMERGに与える影響を検討した.視神経乳頭周囲網膜熱凝固16ヵ月後,網膜神経節細胞は著しく減少していた.視神経乳頭全周囲凝固眼は,凝固前,非凝固対照眼に比べ,全周凝固12ヵ月後の37エレメントのMERG応答,加算平均波形の一次核成分に変化はなかったが,二次核成分は減弱した.全周凝固群で,凝固12ヵ月後の37エレメントの応答アレイを同心円状に分割して検討した結果,中心部で二次核成分が最も減弱していた.全周凝固群の一次,二次核成分の頂点潜時は,凝固前に比べて凝固後では有意差のある変化はしていなかった.視神経乳頭半周囲凝固群では,凝固前,非凝固部に比べ,凝固部において二次核成分の減弱が顕著であった.半周凝固群では,非凝固部に比べて凝固部の一次,二次核成分の頂点潜時は延長していた.以上により,二次核成分の起源に節細胞の関与が明らかになった
- 金沢大学の論文