変わりつつある在日韓国・朝鮮人のエスニック・アイデンティティ
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概要
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自由論文本研究は、在日韓国・朝鮮人の行動様式を異文化理解の観点から、日本政府が戦後に至っても在日韓国・朝鮮人に対する差別的処遇を緩和しなかったのはなぜなのかを模索する。そして、在日韓国・朝鮮人の変わりつつ意識変化と新しく確立されつつあるアイデンティティについて考察したい。世界各地で民族紛争が噴出する状況の中で日本では「単一民族国家」の概念が支配的に社会に根づき、あたかもなんの民族問題も存在していないように見えるがそうではない。日本に居住する住民の圧倒的多数が「日本人」という言葉に安心感をもち、なんの危険、不安を感じていない、しかしその一方「日本人」という言葉を常に敏感に意識し、「日本国籍」を持たない不安を感じている住民もいる事を忘れてはいけない。従って日本にも民族問題は存在しており、その本質的問題は世界の民族間題につながっていると言える。「単一民族国家」という神話から脱皮することが、日本の内なる国際化を実現する必要条件となる。This paper focuses on the two topics: (1) the power relations between Japanese and Koreans from the intercultural perspectives, and (2) Young Koreans' changing consciousness of national and ethnic identity. The young Japanese generation has fewer negative feelings toward Koreans than the older generation, and also the new Korean generation suffers from an identity crisis and they are trying to establish a new ethnic identity in Japanese society. Accepting Japanese with different cultural roots will be a requisite for Japan to become a truly internationalized country.
- 大阪女学院大学・短期大学の論文
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