「教師のための不登校対応自己効力尺度」の要因に関する研究
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概要
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岩永・吉川(2000)は,教師の不登校対応自己効力感を設定して尺度の作成を試み,3因子を抽出した。本研究では,「教師のための不登校対応自己効力尺度」の変化要因について,不登校児担任経験との関係により分析を行った。その結果,第2因子「再登校への支援」において,不登校児担任経験のない教師に比べ,自らが担任しているときに児童が不登校になった経験を持つ教師の効力感が高い傾向が見られたが,その他の要因に関しては有意差が見られず,成功体験によっても,教師の効力感は高められていなかった。しかし下位項目分析を行ったところ,不登校児担任経験により,教師の「見守りつつ待つ」という対応に対する効力感が高められていることが明らかになった。
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