細胞毒性測定のための乳酸脱水素酵素アッセイ法
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概要
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原著論文試料を96ウエルマイクロプレートに採り,LDL活性をLDL-ジアホラーゼ法にて測定した.標準血清を用い,LDL反応の進行に伴う吸光度変化を測定した.吸光度は測定開始後10分-20分で直線的に増加,LDL活性値が高くなるにつれ直線の傾きは急になった.LDL活性値と10分間の吸光度の変化量ΔA(20分-10分)には比例関係が見られた.細胞数が異なるラット由来C6グリオーマ細胞浮遊液を界面活性剤トリトンX-100で処理し,細胞中のLDLを遊離・遠心後,上清のLDL活性を測定した.細胞数15万個/mLまでは細胞数と吸光度の変化量ΔA(20分-10分)との間に直線関係が見られた.グリア毒の一種であるDL-α-アミノアジピン酸(α-AAA)をC6細胞に添加して培養すると,培養時間の経過と共に培養上清中のLDL活性が増加した.C6の総細胞数は殆ど変化しないためLDL活性の増加はC6細胞の傷害度の増大を示し,本法はC6細胞傷害性の評価に有効であることが示された
- 金沢大学の論文
著者
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本間 啓子
金沢大学医学部保健学科
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本間 啓子
金沢大 大学院医学系研究科 保健学専攻
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本間 啓子
金沢大学医学部附属神経情報研究施設
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神 弥生
金沢大学医学部
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本田 亜貴
金沢大学医学部
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本田 亜貴[他]
金沢大学医学部
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