<原著>セリンプロテアーゼインヒビター, ウリナスタチンの表皮細胞における存在部位について
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概要
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セリンプロテアーゼインヒビターの一種であるウリナスタチンはヒトの腎, 肝, 胃, 大腸に存在が認められているが, 皮膚には存在するか否かは不明であった.今回, ウリナスタチンに対するポリクロナール抗体を作成し検討したところ, Immunoblot法で表皮抽出液中の40kDaの単一バンドと反応した.又, 免疫組織学的に基底膜に面した部分を除いて, 基底細胞から有棘細胞上層の細胞までの細胞辺縁に点状に陽性反応物が存在した.免疫電顕的検討で抗原はデスモソームおよび細胞間に突出している微絨毛様突起の膜上に多く認められた.顆粒細胞には殆ど認められなかった.
- 近畿大学の論文
- 1997-12-25