<原著>軟X線テレビ画像処理装置を用いたラット骨粗鬆症モデルの海綿骨構造の検討
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概要
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閉経後骨粗鬆症の動物モデルとして用いられる卵巣摘出(OVX)ラットにおいて軟X線テレビ画像処理装置を用いて個々の海綿骨梁の変化を形態学的に検討した.この装置は軟X線画像から海綿骨の個々の骨梁変化を観察しかつ測定できる装置である.OVX術後0,4,8週で得られた腰椎をそのままの個体で, あるいは樹脂包埋後の切片で圧縮強度, 骨梁幅, 骨梁密度あるいは単位体積あたりの骨梁数を反映する%画素数を測定した.その結果圧縮強度, %画素数, 骨梁幅はコントロール群では一定であったが, OVX群では経時的に有意に減少した.また椎体の圧縮強度と骨梁幅および%画素数との間に高い相関が認められた.OVX術後早期の骨梁骨折の危険域は椎体で海綿骨骨梁幅約75μm以下, %画素数は椎体で約53%以下と考えられたが, これらの値は3次元有限要素法による理論値ともほぼ一致した.これらの測定方法および結果は今後臨床的に骨粗鬆症による病的骨折の予防につながるものであると考えられた.
- 近畿大学の論文
- 1996-12-25
著者
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