<原著>関節軟骨破壊におけるヒアルロン酸の作用
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概要
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変形性関節症の治療のひとつとして, 最近ヒアルロン酸(HA)の関節内投与が広く行われている.しかし, その作用機序については多くの報告があり未だ不明な点が多い.また, Interleukin-1(IL-1)は種々のサイトカインの中で軟骨破壊の最も重要な調節因子と考えられている.今回の研究の結果, ヒアルロン酸は高濃度ではIL-1により誘導される活性酸素を抑制することにより軟骨破壊を修飾し, 低濃度ではIL-1により抑制されたプロテオグリカン合成能を回復させるという二相性の作用が明らかになった.さらに外因性ヒアルロン酸がIL-1処理された軟骨組織内に進入し, 軟骨周囲基質に至ることを組織学的に証明した.
- 近畿大学の論文
- 1996-06-25
著者
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