ヒトの赤血球, 唾液, 乳汁, 尿, 爪のセレン含量(B. 生活科学)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヒトの赤血球, 唾液, 初乳, 成乳, 尿, 爪のセレン(Se), 蛋白質(関連物費を含む。以後は, この説明文は省略する。), 脂肪濃度を測定した。唾液, 成乳のSeと蛋白質の濃度の間, 及び成乳のSeと脂肪の濃度の間に低い負の相関係数が見出された。赤血球, 初乳, 尿のSeと蛋白質の濃度間にも高い正の相関が示された。すべての組織において, Seと蛋白質の濃度間の高い(低い)正の(負の)相関係数は, 容量当りの含量で表わされた平均Seレベルの変動係数よりも低い(高い)蛋白質(脂肪を含む)含量当りの平均Seレベルの変動係数と完全に対応した。Seレベルを蛋白質含量当りの含量で表わすと, 尿中Seは赤血球Se, 唾液Seと高い負の相関を示し, 初乳Seと高い正の相関係数をもたらした。赤血球Seと唾液Seの間にも高い正の相関係数が見出された。組織間の平均Seレベルは, 組織容量(又は重量)当りの含量で表わせば, 爪>赤血球>尿>初乳>成乳>唾液の順に減少し, 又組織蛋白質含量当りの含量で表わせば, 尿>唾液>成乳>初乳>赤血球の順序で減少した。各組織のSeレベルは文献値とかなり類似した。これらの結果は, ヒトに対するSeの必須機能についての支持を与えるものである。
- 京都府立大学の論文
- 1980-11-29
京都府立大学 | 論文
- THE FOX IN LITERATURE AND TRADITION
- 風化花崗岩類地帯における斜面崩壊に関する研究 (1) : 風化度とセン断特性について(林学部門)
- 清仏戦争への道 : 李・フルニエ協定の成立と和平の挫折
- 『奉使朝鮮日記』の研究
- 関税特別会議とイギリス対中外交