十二平均律に於ける音楽和音の音響学的研究(生活科学)
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概要
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真空管発振器により十二平均律で規定する振動数を有する音波を出し, 種々の音程の2音を組合せて波形を調べた。不協和音の二度は唸りが著しく, 七度, 増四度, 減五度は波形が動揺的である。三度は唸りがあるがその数が相当に多く耳障りのする程度の唸りではない。完全四度, 完全五度となれば唸りの感じが消えて居る。六度は唸りの感じは消えるが多少動揺的である。尚ほ三和音や之を四声に配置した場合の波形も調べ且つ倍音を考慮して音楽で知られて居る数個の事柄が大体説明がついた。十二平均律を純正調と比較するにその音程が僅かの違いであるから波形の上では殆ど区別が出来ない。然し実際の楽器では倍音を相当多く含むからそれが耳で聞く場合の和音に影響を与えることは必定であろう。
- 京都府立大学の論文
- 1959-12-20
京都府立大学 | 論文
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