視差測定桿による孤立木の樹高測定精度について(林学部門)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
視差測定桿を用いて写真上より樹高測定を行なった場合の測定精度の検討を, 平地孤立木という樹高測定にあたり最適と考えられる条件下で行なった。測定対象は針葉樹, 広葉樹各31本ずつ, 計62本であり, その樹高範囲は10m∿22mである。測定は3名の測定者により, 各対象6回ずつのくりかえし測定が行なわれた。その結果をもとに系統的誤差, 偶然的誤差の分析を共分散分析により実施した。なお検討にあたってはすべて樹高を視差差に換算したものを使用した。得られた結果は次のとおりである。1)系統的誤差は誤差率でおおよそ-5%以内におさまる。2)偶然的誤差は変動係数でおおよそ, 10%以内におさまる。3)測定誤差は測定木の高さに影響される。4)測定者間に系統的誤差, 偶然的誤差ともに有意差がみとめられる。5)広葉樹, 針葉樹間には系統的誤差に有意差がみとめられるが, 偶然的誤差には有意差がみとめられない。
- 京都府立大学の論文
- 1967-10-15
著者
関連論文
- 416.林地の生産力減退に関する研究吉野スギ林における実態について(第72回日本林学会大会)
- ステレオトップによる地形図の作成と林相判読の精度について(林学部門)
- 豪雪地スギ林の雪害発生条件に関する研究 (I)
- フランスの広葉樹林の林分密度管理図作成に関する研究
- 森林の休養機能に関する研究好まれる森林タイプ について
- 森林のレクリェーション機能に関する研究 : (I)仁別自然休養林(秋田)を対象とするレクリェーション機能評価への接近
- 豪雪地帯スギ林を対象とする航空写真による本数測定について
- 航空林分材積表に関する研究
- 航空写真上での樹高測定精度について
- 視差測定桿による孤立木の樹高測定精度について(林学部門)
- 視差測定桿による樹高測定の精度について
- 202. 林家よりみた森林国営保険制度 : 兵庫県下におけるアンケート調査から(第75回日本林学会大会講演要旨)