塩酸の拡散過程における湿潤材の応力緩和(林学部門)
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概要
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ヒノキ材に塩酸を作用させたときの応力緩和を捩りの方法を用いて検討した。得られた結果は次のとおりである。1)塩酸にあらかじめ浸漬してある場合(過程A)の応力緩和は温度に, また飽水状態のもとでほぼ平衡に達するまで緩和させたのち塩酸を作用させた場合(過程B)の応力緩和は濃度に, 影響される。2)過程Bの曲線(塩酸添加後)は過程Aの曲線よりもつねに低い値を示す。このような現象を示す理由としては応力下で塩酸が木材中に拡散する場合無応力状態でのそれよりも粘弾性挙動に関与している結合を多く切断し, 分子の再配列や流動がいっそう容易になるためと考えられる。3)水で飽和された木材の塩酸に対するアクセシビリティは作用させた温度と濃度の関数として表わされる。
- 京都府立大学の論文
- 1966-09-01
京都府立大学 | 論文
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