水稲直播栽培に関する研究(第 I 報)(農学部門)
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概要
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二毛作地帯における水稲直播栽培の安定化に資する目的で20品種(トワダ, 農林17号, 信濃糯, フクスケ, 若葉, 山陰46号, 農林22号, コガネナミ, 農林25号, 系一, 中生新千本, 農林23号, 新山吹, 新金南風, 農林37号, 金初, アイマサリ, 豊千本, ミホニシキ, 農林18号)を供試し, 早生麦又はレンゲ跡直播を想定した5月中旬播区(早播区)と小麦跡直播を想定した6月中旬播区(晩播区)を設け, 晩播区の播種量を早播区の5割増(0.6kg/a)とし, 主として収量及び品質の面から検討した。その結果, 収量的にも品質的にも晩播区が早播区に比べて優るとも劣らない成績を収め, 6月中旬直播においても播種量を0.6kg/a位に増せば移植の収量レベルに近い40∿45kg/aの収量を確保することが可能であることを示した。この場合, 品種については, 収量では, アイマサリ, ミホニシキ, 信濃糯が, 品質では若葉, 金初, アイマサリがすぐれていたが, このうちミホニシキは熟期と品質の面で難色があり, 結局, アイマサリが適品種の筆頭にあげられ, 次いで若葉, 信濃糯, 金初が有望品種と認められた。
- 京都府立大学の論文
- 1962-09-01