Phytophthora capsici LEONIAN 菌游走子嚢の発芽生理に関する研究 (3) : 游走子嚢発芽の 2 型の発現に及ぼす 4 種の炭素源の影響
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概要
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1)本報文はPhytophthora capsici LEON.菌游走子嚢発芽の2型の発現に及ぼす麦芽糖, Xylose, Galactose, 可溶性澱粉の影響について実験をおこなつた。結果を報告した。2) 4種の炭素源の各種濃度の水溶液において, 間接発芽は何れも抑制せられたが, 直接発芽は就中Xylose, Galactose及び可溶性澱粉の20℃区において促進的影響が顕著であつた。3)麦芽糖における間接発芽は, 0.25モル濃度において抑制の影響が著しいが, 0.5モル濃度では全然認められなかつた。4) Xylose及びGalactoseにおける間接発芽は, 0.5モル濃度でも認められたが, かなり抑制の影響が認められ, 間接発芽率が減少している。これ等の間接発芽の中には, 游走子嚢の乳頭突起が不開口のまま, 游走子の分化が明かにおこつているものがかなり多かつた。5)可溶性澱粉における間接発芽は, 0.5モル濃度において26℃区では認められなかつたが, 20℃区では僅かに2.9%が認められた。しかし後者の間接発芽はすべて乳頭突起不開口のままの游走子分化が明らかなもののみであつた。
- 京都府立大学の論文
- 1959-09-01
著者
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