<原著>試験管内結核菌発育阻止作用並びに殺菌作用に及ぼす TBl・Chloramphenicol 併用の効果に就て
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概要
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SM, PAS, INAHを大量に使用して然も猶臨床的治癒に到達し得ない肺結核の治療は現在最も困難な問題と考えられ, 著者は先に此の問題の解決の一方法としてTBl・Tetracycline誘導体併用療法を検索したが今回TBl・Chloramphenicolの併用の試験管内結核菌発育阻止作用を10%牛血清加Kirchner培地で検討し, 其の結果, 両者併用による相乗効果を発見し, 従来繁用されている結核化学治療剤SM, PAS, INAH各々の耐性結核菌及び3者耐性菌にも感受性菌同様の相乗効果を発揮する事を知つた。又, 殺菌作用に於いても, TBl・Chloramphenicolの併用の相乗作用がシリコン被覆スライド培養法, 4週間浸漬の実験で認められた。
- 京都大学の論文
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