韓国において喀痰から分離された非定型抗酸性菌の特長について
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概要
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韓国で1970年2月より5月迄に喀痰から分離された抗酸性菌の内, 15株の非定型抗酸性菌の性状を検討した。その結果, Runyon分類で第1群に属する菌株はなく, 第2群4株3株(M. scrofulaceum 3株, M. flavescens 1株), 第3群9株(Battey-avium型5株, M. terrae群3株, M. triviale 1株), 及び第4群2株(M. fortuitum)が認められた。第1群がなく, 第3群が最も多い点は従来の韓国での報告と一致する。更に上記15株につき, その10^5∿10^6をマウス静脈に接種したが, 9週間の間に死亡マウスはなく, 肺内の生菌数も速かに減少した。非定型抗酸菌の毒力検定には上記の如き慣用法以外の方法, 例えば動物を変える(Korean chipmunkを使用する)等をとるべきではないかと考える。
- 京都大学の論文
- 1974-03-30