<総説>β-スルタムのヘテロ結合の開裂反応
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1,2-チアゼチジン1,1-ジオキシド(β-スルタム)は,β-ラクタムのスルホニル類縁体またはタウリンの環化生成物と見なすことができる。このため,β-スルタムは,化学的および薬学的な観点から研究がなされてきた。Β-スルタムは三種類の異なるヘテロ結合(C-S, C-N, N-S)により構築された歪みの大きい4員環構造を有している。Β-スルタムのヘテロ結合を選択的にヘテロリティックに開裂することができれば,β-スルタムを2-アミノエチルカチオン,2-アミノエタンスルホニルカチオンや2-スルファモイルエチルカチオン等の合成等価体としてみなすことができる。Β-スルタムのヘテロ結合の開裂反応について解説する。
- 岐阜薬科大学の論文
- 1999-06-30