<論文>ACサーボモータのマイコンによる速度制御
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概要
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構成図についての入力信号の流れ,そして作成使用したアンプについて説明する。まず入力信号の流れから説明する。最初はMacintoshでユーザの希望速度を選択する。そのデータがシーケンサの上位リンクを介してCPU内部に取り込まれる。そして,CPUからアナログ出力ユニットヘの命令により出力チャネルにそのデータが書き込まれそれに相当する電圧が出力される。しかし,その出力電圧は0〜10Vという値なので-10〜+10Vという値にアンプを介して変換しなければならない。これはドライバの受端電圧が-10〜+10Vでなければならないからである。そしてドライバが受端した電圧によりモータが回る。以上が速度制御の信号の流れである。次にスイッチ(サーボオン,サーボオフ,リセット,カウンタクリア)について説明する。CPU内部に信号が取り込まれるまでは,速度制御の信号の流れと同じようになる。CPUから今度はトランジスタ出力ユニットへ命令が送られる。そしてスイッチにあったリレーがON,OFFし,ドライバへ信号が送られ,その処理が行なわれる。先ほど電圧を変換するのにアンプを使うと述べたが,このアンプは図1.2のようなもので作成した。入力と出力は0-10Vが入り,-10〜+10Vが出ると分かっているので,この図での抵抗の役割を説明する。まずR1とR2であるが,これは増幅率を求めている。ここでR2を可変抵抗にした理由は,中性点を出すためである。次にR3とR4であるが-Vccの分圧を行なっている。図から分かるように,R3 : R4=5 : 4となっている。このアンプの今回の使用法は,まず入力電圧に5Vを加え,出力電圧OVとなるようR2を調整し,中性点を求める。次に入力電圧OVを加え,出力電圧一10Vとなるよう電圧装置を調整する。その次に入力電圧+10Vを加え,出力電圧+10Vとなるよう電圧装置を調整する。
- 神戸市立工業高等専門学校の論文
- 1997-02-28