フィールドワークの可能性を求めて
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概要
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フィールドワーク実践への視座の基礎的検討を行い、後半で個人生活史のインタビューについて考察する。生活現場に入っての参与観察型の調査研究では相対化認識の視点構築と共に、第1に「自明性の背後を問う」過程での作業仮説の形成、第2に他者理解のためのインタビューが重要な技法となることを論ずる。生活史のフィールドワークでは、特攻隊員の生と死の記録、戦災孤児から画家を志した事例など、戦争体験に関わりのあるインタビュー記録を紹介し、現代における日常と極限情況に関し考察し、フィールドワークの可能性を問う。戦中世代は「戦争からの生き残り」という重い問題と、「戦後の生活の再構築」について語ることで、生活史の全体像、困難を極めた戦争体験を伝えようとする人が少なくない。最後に、フィールドワークと生活世界の関係性、その実践的学習方法などを考察する。
- 共栄学園短期大学の論文
著者
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