施設介護職の健康感
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概要
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高齢社会のなか社会問題・生活問題が我々の日常生活で早急な問題として圧し掛かってきている。その一つの対策として公的介護保険制度の施行となり,利用者は自己の権利を主張するようになってきている。そのようななかで介護の仕事における量と質を介護者の立場から見直すとともに,そこに従事する人々(以下施設介護職)の健康問題を検討する時期もきているのではないかと考えられる。よって,本研究は施設介護職の主観的健康感と健康管理,健康行動(健康保持するうえでの運動・食事・休養・早期受診)を明らかにし,介護業務を続けるうえでの負担感を身体的,精神・心理的な面に分けて調査した。その結果,身体的な負担感よりも精神・心理的負担感の強い人の方が健康行動との関係性があった。これは,介護職の健康から考えると施設内・勤務者間での人間関係からのストレスが反映されているのではないだろうかと考える。人は関係性の充足のなかに,喜びややりがいを感じとることが出来るものであり,それが日頃の健康感や健康管理に結びつくものだと考える。
- 長崎国際大学の論文
- 2002-01-31
著者
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